今日のまなちゃんは保育園に行った時も
バイバイと言って手を振ってくれた ホッ

寝るときも『今日も泣かなかったよ

』
とたくましくなってきたな〜

いいぞいいぞ

このまま里心が出なければね〜
では、諫早のよもやま話をするといたしましょう
神さんになったおふじ(久山地区ほか) ■今回は、「正直の頭(こうべ)に神宿る」(正直な人には神様の
ご加護がありますよ)というお話です。
はじまり、はじまり……。
むかしね、ある金持ちさんの家におふじというアンネ(女中さん)
がおりました。
そのおふじが、ご飯を食べるとき、どうしても仲間のみんなと
いっしょに食べません。
そうして、みーんな寝てしまってから、一人だけでご飯を食べていました。
みんなは「こりゃ おかしなもんにゃ」と思って「あんたはなし
ご飯な いっしょに食べず、晩遅うに食ぶんね」ときいてみました。
おふじは「みんなが食べさしの 残いのあっとのもったいなかけん、
よかとこばとって おじやにして食ぶっ」といいます。
それをきいた旦那さんは「おとーろしか、まあだ子どんが そぎゃん
まで思うとは、こりゃ普通のたましいじゃなか」と感心していました。
あるとき、「おふじー、今夜はね こん種火ば消やさんごと しとかんば
ばいね」といいつけました。
ところがおふじは ついつい眠ってしまいました。
夜中、目をさますと、種火が消えてしまっています。
おふじは「種火の のうなっとっとの どがんしゅいろ、旦那さんに
どがんいえば よかいろ」と困りはてました。
なかなか思案が浮かばず、もうどうしようかと外へ出てみると、
むこうからヒカーヒカーと灯りをつけて誰かがやってきます。
おふじはそれを見ると、種火をもらおうと近くへ来るのを待って
いました。
近づいてきたのは葬式の行列でした。
おふじは「もうしょんなか、どがん火でん もらわんば」と種火を
わけてくれるようにたのみました。
行列の人は「くるっとは よかいどん(あげるのはよいが)、種火ば
もらえば、こん死人ももろてくれんば」といいました。
おふじはどうしても種火がほしかったので、もう仕方がなく
「あいば(それなら)もらおう」と死人ももらうこととしました。
棺桶は見つからないように庭の隅にゴザをかぶせておきます。
翌朝、旦那さんがやってきました。
庭を見ると「おふじー、ありゃなんな」とたずねます。
おふじがだまっていると「おふじー、きらきらしよっとの、あいは
なんな」とまたきいてきました。
仕方なく「あいはお棺です」といって、種火を消してしまったことから、
種火をもらうために死人までもらったことを話しました。
すると旦那さんは「あいば開けてみろ、そん棺ば」と、おふじに
棺桶を開けさせました。
開けてみると、なんと死人ではなくて大判小判がきらきらといっぱい
入っていました。
旦那さんはそれを見て「こりゃお前に神さんのさずけとらすと、
こりゃお前のもん」とおふじにいいました。
ところがおふじは「そいはいらんけん、お堂のほしか」というので
旦那さんはお堂を造ってやりました。
お堂ができました。
旦那さんが「おふじー、お堂のでけたとの はよ 行たてみろ」と
いうので「はーい」といってお堂の中へ入るとそのまま神さんに
なってしまいました。
旦那さんは「おふじはやっぱい普通のもんじゃなかったとね」と
手を合わせました。
そいばっか。
■諫早史談会 川内 知子
■絵:中路 英恵さん
諫早市役所が発行している市報の中の話を掲載させていただいてます。