今日は朝から雨が降りお昼からは一時的に強い雨が降りました
本明川を見ると水かさが増していました
諫早は地理的に大雨になりやすいのだそうです
長崎県央に位置する諫早に多良岳という山があり
多良岳が雨雲を停滞させているのではないかと
いわれています
今日は雨が降りましたのでゆっくりしてました・・・・
それで今日は諫早のよもやま話をするとしましょう
今日も
諫早弁単語辞典を活用してくださいね
では はじまりはじまり〜
■いさはや よもやま話 山姥(森山盛地域)
昔、あるところに、
お母さんと三人の幼い
子どもたちが暮らして
いました。
ある日、お母さんが庄屋さんのところへ米つきに行った帰り、
土産の握り飯を持って山道を歩いていると山姥が追いかけて
きます。
そして、「握り飯をやれ」と言うとみーんな食べてしまいました。
それでもまだ足りなかったのか、とうとうお母さんまで食べて
しまいました。
そうして山姥はお母さんになりすますと、子どもたちが待って
いる家へやってきました。
山姥は「今帰ったばい」と外から声をかけます。
それを聞いた一番年かさの男の子が「おっかさんの声じゃなか」
と言いました。
山姥はあわてて声をつくりました。
男の子は、今度は戸を少しあけて「手ば見せてくれろ」と言います。
山姥が手を出すと、がさがさしていました。
「おっかさんな こがん手はしとらん 」。
そこで山姥は白い泥を手に塗り、ようやく家に入ることができました。
その夜、子どもたちが寝ていると、ぶりぶりと音がします。
お母さんが何やら食べているのです。
男の子が「なんば噛みよっと」ときくと、「庄屋さんのとこで
もろた
漬物」と言うので、「おれにもかせやい(食べさせて)」
とひとつもらいました。
それは、よく見ると一番下の弟の指です。
さあたいへん、やまんばだ〜。
男の子はすぐ下の弟を起こすと、小便にと外へ出ました。
そうして一目散に逃げます。
山姥は子どもたちを待っていましたが、あんまり帰ってこない
ので外へ出てみると、どこにもいません。
すぐに「あいや どこさん いたろか」と追いかけます。
子どもたちは走って、走って川のほとりまできました。
川は大きくて渡れません。
ところが、ちょうどそばに木があったので、それに登りました。
山姥が追いついてきました。
川の中に子どもたちの影が見えます。
「よーしっ」と山姥は家から籾卸(籾とごみをえり分けるざる)
を持ってくると、川の中の影をすくおうとします。
でも「あら ちょんもった あら ちょんもった」とちっともすくえません。
それを見ていた弟は、くすくす笑ってしまいました。
山姥は声に気づいて、とうとう木の上にいる子どもたちを見つけると
登ってきます。
もう追いつかれそうです。
子どもたちは「天の神さん助けてください みぞか(かわいい)
ないば金の鎖を にっか(憎い)ないば縄の鎖を」とお願いしました。
すると天から金の鎖がおりてきたので、子どもたちはそれに
すがって(つかまって)するすると天へ上っていきました。
それを見ていた山姥も「みぞかないば金の鎖 面にっかないば
縄の鎖」とお願いすると、縄の鎖が降りてきました。
山姥はそれにすがって天へと上るのですが、途中、縄はぷつんと
切れてまっさかさまに落ちてしまいました。
落ちたところは黍畑で、黍の根が赤いのは、この時の山姥の血が
ついたものだそうです。
そいばっか。
■諫早史談会 川内 知子
■絵:中路 英恵さん
※山姥は、女の姿をした山の妖怪です。
山姥の昔話は、諫早市内各地に伝えられています。
今回は、その中でも森山地域に伝えられているお話を紹介
しています。
※「そいばっか」は昔話のおしまいの決まり文句のひとつです。
諫早市役所が発行している市報の中の話を掲載させて
いただいてます。